医療機関向けオープンソース・インシデント管理システム「MediHAT」の大規模なアップデートを実施しました。
今回の更新では、ユーザーインターフェース(UI)の全面的な見直しに加え、特にインシデントの集計・分析機能を大幅に強化しました。
従来のインシデント報告・管理にとどまらず、蓄積された情報を医療安全活動や再発防止策の検討に活用できるよう、機能の充実を図っています。
主な更新内容
1. 分析機能の大幅強化
医療安全管理で用いられる6種類の分析手法に対応し、システム上で分析シートを作成できるようにしました。
- RCA(根本原因分析):事象の時系列や背景要因を整理し、根本原因と再発防止策を検討
- P-mSHELL分析:患者・手順・機器・環境・人など、複数の観点から発生要因を分析
- 4M4E/4M5E分析:人的・設備的・環境的・管理的な要因を整理し、具体的な対策を検討
- 特性要因図(フィッシュボーン):発生要因を図式化し、問題の構造を可視化
- FMEA(故障モード影響解析):リスクの重大度や発生頻度などを評価し、対策の優先順位を検討
- SWOT分析:部署や組織の状況を整理し、医療安全活動の改善方針を検討
各分析機能では、登録済みのインシデント情報をもとに分析項目の候補を生成するなど、分析作業の負担軽減にも配慮しています。
2. 集計・可視化機能の充実
報告されたインシデントを、部署・発生時間帯・影響度・職種・経験年数など、さまざまな条件で集計できる機能を強化しました。
パレート図やクロス集計にも対応し、発生傾向の把握や重点的に取り組むべき課題の抽出を支援します。
3. UIの全面刷新
画面構成やナビゲーション、各種操作部品を大幅に見直し、より直感的で統一感のあるデザインへ刷新しました。
インシデントを報告する職員から、確認・承認を行うセーフティマネージャ、医療安全管理者まで、それぞれの業務に応じた操作性の向上を図っています。
4. その他の機能・内部構造の改善
分析機能やUIの刷新に加え、報告・確認・承認・委員会での検討・職員への周知まで、一連の医療安全業務を支援する各機能についても見直しを行っています。
また、今後の機能追加や継続的な保守を見据え、内部構造の整理・改善も進めています。
今後について
MediHATは、医療機関におけるインシデント情報の収集だけでなく、分析結果を実際の医療安全対策につなげることを重視して開発しています。
今後も現場での実用性を第一に、機能改善と品質向上を継続してまいります。
システムの詳細や各種機能については、以下の製品紹介ページをご覧ください。