WordPress のサイトが、更新の失敗や改ざん、サーバーの解約で表示されなくなった。しかもバックアップがない。そんなときでも、あきらめる前に確認できることがあります。
1. WordPress のサイトは何でできているか
WordPress のサイトは、大きく3つの部品でできています。
| 部品 | 中身 | 保存場所 |
|---|---|---|
| データベース | 投稿・固定ページの文章、設定 | サーバーの MySQL など |
| アップロードしたファイル | 画像・PDF など | wp-content/uploads |
| テーマ・プラグイン | デザインと機能 | wp-content/themes、plugins |
どれか1つでも残っていれば、復元の手がかりになります。
2. まずサーバーに残っているものを確認する
サーバーの契約が続いているなら、次を確認します。
- サーバー会社の自動バックアップ:多くのレンタルサーバーには、過去の一定期間のファイルとデータベースを自動で保存する機能があります。管理画面から戻せることがあります。
- ファイルとデータベースが残っているか:画面が真っ白になっているだけなら、データは残っていて、プラグインやテーマの不具合が原因のことがほとんどです。
この場合は、Wayback Machine を使うより、サーバー上のデータから直すほうが確実です。
3. サーバーにも残っていない場合
サーバーのデータが消えていても、サイトが公開されていた頃のページが Wayback Machine に保存されていれば、見た目と文章、画像を取り戻せます。
ただし、Wayback Machine に残っているのは「表示された結果」です。次のものは戻りません。
- WordPress の管理画面と、投稿・編集の仕組み
- データベースそのもの(下書き、非公開の記事、会員情報など)
- お問い合わせフォームの送信処理、検索機能、会員機能
4. HTML で戻すか、WordPress に載せ直すか
Wayback Machine から取り出したページは、HTML ファイルとして戻すのが基本です。そのあとの使い方は2通りあります。
HTML のまま公開する
いちばん早く、費用も安い方法です。更新の頻度が低いサイトや、まずは元の状態に戻したい場合に向いています。お知らせ欄など、更新したい部分だけ仕組みを追加することもできます。
WordPress に載せ直す
新しく WordPress を用意して、復元したページの文章と画像を入れ直す方法です。ブログやお知らせを頻繁に更新するなら、こちらが向いています。テーマ(デザイン)は、元のデザインに似せて作るか、新しいものを選びます。ページ数が多いと作業量も増えるので、まず HTML で戻してから、少しずつ移す方法もあります。
5. 改ざんされた場合の注意
サイトが改ざんされて表示がおかしくなった場合、サーバーに残ったファイルには不正なプログラムが仕込まれていることがあります。そのまま戻すと、同じ被害を繰り返します。
改ざんの前の日付を選んで Wayback Machine から復元し、新しい環境で公開し直すのも1つの方法です。あわせて、管理画面のパスワード変更や、サーバー会社への連絡も行ってください。
次は困らないように
- バックアップ用のプラグインや、サーバー会社の自動バックアップを有効にする
- バックアップを、サーバーとは別の場所(手元のパソコンやクラウドストレージ)にも保存する
- WordPress 本体とプラグインの更新前に、バックアップを取る
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