昨日まで見られた自社のホームページが、ある日突然表示されなくなった。そんなときは、慌てて新しいサーバーを契約したり、誰かに作り直しを頼んだりする前に、まず原因を切り分けることが大切です。原因によっては、ほとんど手間をかけずに元に戻せることもあります。
この記事では、最初に確認してほしい5つのことを、確認する順番どおりに説明します。
1. 本当に消えたのか、表示を確かめる
まず、自分のパソコンだけの問題ではないかを確かめます。
- スマートフォンのモバイル回線(Wi-Fi を切った状態)で開いてみる
- 別のブラウザや、シークレットウィンドウで開いてみる
- 社外の人に見てもらう
ほかの環境では見られるなら、サイトは消えていません。社内のネットワークやパソコンの設定、ブラウザに残った古い情報が原因です。
2. 画面のメッセージから原因の見当をつける
表示されている画面によって、どこに問題があるかの見当がつきます。
| 表示される画面 | 考えられる原因 |
|---|---|
| 「このサイトにアクセスできません」「サーバーの IP アドレスが見つかりませんでした」 | ドメインの期限切れ、DNS の設定ミス |
| サーバー会社のロゴが入った「このページは表示できません」「アカウント停止」 | サーバー契約の期限切れ・料金未払い |
| 真っ白な画面、「500 Internal Server Error」「データベース接続確立エラー」 | プログラムの不具合(WordPress の更新失敗など) |
| 知らない広告サイトや、まったく別の会社のページが表示される | ドメインを他人に取られた、または改ざん |
| 「404 Not Found」だけが出る | ファイルの削除、設置場所の変更 |
ドメインやサーバーの問題なら、契約を戻すだけで元どおりになることがあります。プログラムの不具合なら、データ自体は残っていることがほとんどです。
3. ドメインとサーバーの契約状況を確認する
ドメインを登録した会社(お名前.com、ムームードメイン など)と、レンタルサーバーの会社(エックスサーバー、さくらのレンタルサーバ など)の管理画面にログインして、期限と支払い状況を確認します。
期限が切れていても、すぐにデータが消えるわけではありません。多くのサーバー会社は、契約が切れてから一定期間はデータを残しています。この期間内に再契約すれば、ほぼ元どおりに戻せます。期間は会社によって違うので、気づいたらすぐにサポートへ問い合わせるのがいちばん確実です。
管理画面のログイン情報が分からない、契約者が制作会社や前の担当者になっている、という場合は、制作会社と連絡がとれないときの記事も読んでください。
詳しくはサーバー契約が切れたときの復旧方法とドメインが失効したときの対処にまとめています。
4. 手元や関係者にデータが残っていないか探す
サーバー上のデータが消えていても、どこかにコピーが残っていることがあります。
- サイトを作った制作会社や、以前の担当者のパソコン
- FTP ソフト(FileZilla など)でアップロードに使ったフォルダ
- 納品時のメールに添付された zip ファイルや、共有ストレージのリンク
- ホームページ作成ソフトの保存データ
- サーバー会社の自動バックアップ(契約が残っている場合)
元のファイルが見つかれば、それがいちばん完全な状態です。
5. Wayback Machine に残っているか調べる
どこにもデータがない場合の最後の手段が、Wayback Machine です。アメリカの非営利団体 Internet Archive が運営していて、世界中のWebページを自動で保存しています。中小企業や個人のお店のサイトも、保存されていることが少なくありません。
保存されていれば、そこから当時のページを取り出して、もう一度公開できる形に組み直すことができます。見方はWayback Machine で昔のホームページを見る方法で説明しています。
やってはいけないこと
- 原因が分からないまま、新しいサーバーにサイトを作り直す:元のサーバーにデータが残っていた場合、二度手間になります。
- 見知らぬ業者からの「ドメインを買い戻せます」という連絡にすぐ応じる:高額な請求をされることがあります。まずは登録業者に確認してください。
- 改ざんされたサイトを、そのまま復元して公開する:不正なプログラムが残っていると、同じ被害を繰り返します。
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