ドメイン

ドメインが失効した・他人に取られたときの対処

公開:文:門王

ドメイン(example.co.jp のようなサイトのアドレス)の更新を忘れると、ホームページもメールも止まってしまいます。期限が切れてからの経過時間によって、元に戻せるか、別の方法を考えるかが変わります。

1. 期限が切れたドメインはどうなるか

期限が切れても、すぐに他人が取れる状態になるわけではありません。多くの場合、次のような段階を経ます。

段階状態
期限切れ直後サイトやメールが止まる。登録業者で通常に近い料金で更新できることが多い
回復期間元の登録者だけが取り戻せる期間。通常より高い手数料がかかることがある
削除・開放誰でも新しく登録できる状態になる

.com や .net などは、期限切れのあと登録業者ごとの猶予期間があり、そのあと約30日の回復期間を経て削除されるのが一般的です。.jp や .co.jp も、期限切れのあとしばらくは元の登録者が回復できる期間があります。期間や費用は登録業者によって違うので、気づいたらすぐに登録業者へ問い合わせてください。

2. まだ取り戻せる場合

登録業者の管理画面にログインし、更新または回復の手続きをします。手続き後、サイトやメールが元どおり使えるようになるまで、数時間から1日ほどかかることがあります。

ドメインが制作会社や前の担当者の名義になっていて手続きできない場合は、制作会社と連絡がとれないときの記事を参考にしてください。

あわせて、サーバーの契約も切れていないか確認しましょう。サーバー側でデータが消えていると、ドメインを取り戻してもサイトは表示されません(サーバー契約が切れたとき)。

3. 他人に取られてしまった場合

削除されたドメインは、誰でも登録できます。以前サイトがあったドメインは検索エンジンの評価が残っていることがあるため、「中古ドメイン」として業者に登録され、まったく別のサイトに使われることがあります。

取り戻す方法としては、主に次の2つがあります。

  • 今の登録者から買い取る:交渉で譲ってもらう方法です。高額を求められることもあります。
  • 紛争処理の手続きを使う:商標などの権利を持っていて、相手が不正な目的で登録している場合は、JPドメイン名紛争処理方針(JP-DRP)や、.com などの統一ドメイン名紛争処理方針(UDRP)による申し立てができます。費用と時間がかかるため、弁護士や弁理士への相談をおすすめします。

元のドメインで、自社の名前を使った怪しいサイトが公開されていることがあります。取引先やお客様が誤ってアクセスしないよう、ドメインが変わったことを早めに知らせましょう。

4. 新しいドメインでサイトを再開する

ドメインを取り戻せなくても、サイトの中身はあなたのものです。新しいドメインを取得して、サイトを再開できます。

  1. 新しいドメインを取得する(会社名に近いものを選ぶと、取引先にも伝わりやすい)
  2. サイトのデータを用意する。手元になければ、Wayback Machine に残っていないか調べる
  3. 新しいサーバーに設置して公開する
  4. 名刺、パンフレット、Googleビジネスプロフィール、SNS のプロフィールなどに載っているアドレスを書き換える
  5. メールアドレスも変わるので、取引先に連絡する

元のドメインのサイトが Wayback Machine に残っていれば、デザインや文章をそのまま新しいドメインで再公開できます。残っているかは無料チェックで確認できます。

5. 失効を防ぐために

  • 登録業者の自動更新を有効にし、支払い方法の有効期限を確認する
  • 登録業者からの連絡が届くメールアドレスを、会社の共有アドレスにする
  • ドメインの登録者を自社名義にしておく
  • 複数年まとめて更新しておく

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