今年は1日一冊読むとしている読書の目標であるが、その中にフィクションも混ぜ込んでいこうと思って読んだ第一弾。
芥川龍之介賞を受賞した際に大々的に騒がれていたが、読んでみるとこれが純文学足り得るのかという内容であった。話題性には良かったのかもしれないが、なかなか純文学は難しい。
だが、久しぶりのフィクションに挑戦なので途中で飽きたらどうしようとビビっていたが、読了までに2週間程度かかったものの、面白く、集中して読むことが出来た。
著者が芸人であるのが理由だろうが、内容も芸人の話であり、かつ、その中にも多くのギャグが詰め込まれており小気味よく話が展開されてくる。ギャグを読んで笑った箇所は1箇所になるが、嫌な気分になるのではなく、読み進めるうちに、物事に集中している人間の気持ちよさを感じる。
フィクションでありながら数カ所に付箋を貼った。今後引用できると思える考え方も多々あり、フィクションも面白く読めるという考えを持たせてくれた。この後には教団Xが待っているので、どのタイミングで戦いを挑もうか。
神谷さんの生き方、考え方には本当に考えさせられる。真樹さんには悲しささえも覚えたが、それすらも神谷さんの望んだ道である。
私も神谷さんのように、自分の考えを、芯をきちんと持って生きていけるだろうか。
世間からしたら変わり元の思われるのかもしれないが、私は神谷さんを尊敬する。神谷さんのように生きたい。